デボラ・ザック著「シングルタスク 一点集中術」を読みました。
一言でいうと、「マルチタスク」よりも「シングルタスク」の方が効率や質も良いし、人間関係的にも良い、という内容なんですが、ハッとしたところがいくつもありました。
シングルタスクとは、「『いまここ』にいること」「一度にひとつの作業に没頭すること」を意味する、と本では述べられています。
マルチタスク気味な私
本の中に出てくるマルチタスクの例などを読み、自分自身をみて「マルチタスカー」では?と思ったところは、
・食事作りをしながらスマホで友達とLINEのやりとり、ネットをチラ見などをすることがある
・気になるメールが来たら、やっている作業をそっちのけで対応してしまう(短時間ですまない場合もあり)
・ひとりランチしながらテレビを見てしまう
・ひとつの家事の途中で他の用事を思いつき、そちらに時間をとられ、もとの家事をしようとしてまた違うことをしてしまう
・娘と話をしていてもスマホやテレビ、パソコンが気になってしまう
・本の並行読み
・本を読みながらノートを出して、スマホをテーブルの上に出す
などなど。けっこうあります。
マルチタスクの弊害
本の中でマルチタスクはちっとも良いことは無いと書かれています。
そもそもマルチタスクなど存在せず、タスクからタスクへとすばやく切り替えている(タスク・スイッチング)をしているのだ、と述べられています。
マルチタスクによる弊害はこのようなものがあります。
・一日いろいろやろうとしても、あれやこれやと手を広げ一日終わったあといまいち達成感が無い。
・マルチタスク=「タスクからタスクの切り替え」、なので、一日に何度も切り替えを行うことで疲弊する。
・人からの信頼を失う(話している最中にスマホやメールの対応をしてしまうなど)
・集中力の低下、気が散る
シングルタスクを実践してみよう
本を読んで、自分でもすぐシングルタスクを実践しようという気になりました。
無意識のうちにスマホを触っていたり、マルチタスク気味になっているので、注意して、シングルタスクを意識します。
以下、試してみたことを紹介します
・歩きながらスマホをチェックすることをやめた。
・料理をしているときは、スマホを遠ざけた。料理だけに集中することにしたら、いつもよりも早い時間で終わった。
いつも、料理しながら何かをやっていたのだと気づいた。
・買い物のメモはスマホにせず、紙にしてみた(スマホを出すたびにメール画面を気にしてしまうため)。もしくは、そのメモの画面だけを出しておくことにしよう。
・自分の休息時間にスマホを触らない
スマホばっかりですね。スマホはそれほど、気を散らせる存在なのだと思います。
その他「シングルタスク」を実行するための具体的な方法など
本を読んで、行動を改めて考え、いくらでも改善することができると思いました。
一日なんやかんやとやろうとしてできない、という状況も改善できるように思います。
家事にも活かせることがたくさんあります。
その中で気になり、ためそうと思うもの。
・パーキングロット
1つの作業に集中している最中に、ほかのことのアイデアが思いついたら、書き留めておく。自分自身の「駐車場」のようなもの。
書き留めることでアイデアも忘れないし、頭の中から出すのでスッキリし気も散らなくなる。
・毎朝、5分ほど時間をとり、今日の予定をすべて書き出す。重要なタスクを意識し、不要な項目は削除。
・類似タスクはまとめて片づける
・朝のうち、気がかりなタスクを片づける
などです。主婦の視点から活かせそうだなと思ったものをあげています。
まとめ
知らず知らずのうちに、マルチタスクっぽいことをやって、思ったように成果を出せず疲れていたのだなあと思います。
この本を読んで、中途半端にしていることも終わらせられるのでは、と思いました。
基本的かつシンプルな「シングルタスク」。
仕事だけではなく、家事にも、人間関係にも大切なワードです。
巻末には推薦書もあります。
一度に1冊ずつ読むように、との著者の言葉つきです。
今の私に必要だと思える素晴らしい本でした。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる
- 作者: デボラ・ザック
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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お読み頂きありがとうございました。